「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

ピッツバーグ

 1909(明治42)年11月6日(土) 南博士および多木氏夫妻、米作状況視察のためテキサスへ向かう 【滞米第67日】

『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.394-399 ○第一編 第八章 回覧日誌 西部の二 附記 テキサス地方視察記 (南博士報告) 十一月六日 テキサス州の米作状況視察の目的を以て、一行に分れ、ピッツバーグ市を発し、同七日聖路易市に着す。[後略] (『渋…

 1909(明治42)年11月6日(土) 日本への発電「カーネギー製鋼所参観」(竜門雑誌)

『竜門雑誌』 第258号 (1909.11) p.46-47 △カーネギー製鋼所参観(ピツツバーク十一月六日発電) 昨朝(五日)九時到着、直ちに特別仕立の汽車にてホームスチートに有名なるカーネギー製鋼所を観覧し、同所にて午餐を饗せらる、午後はウエスチンホース電機…

 1909(明治42)年11月6日(土) ピッツバーグ板硝子製造所、ハインツ社等を見学。夜は商業会議所主催レセプション。ニューオーリンズとテキサスへ向け分遣隊出発 【滞米第67日】

『竜門雑誌』 第271号 (1910.12) p.29-32 ○青渊先生米国紀行(続) 随行員 増田明六 十一月六日 土 (曇)午前九時青渊先生には、十数名と共に自動車に分乗して、市外十五哩許りなるピッツバーグ板硝子製造会社に到り工場を一覧す、此第一工場は硝子溶解壺…

 1909(明治42)年11月5日(金) ピッツバーグ到着。カーネギー鉄鋼所、ウェスティングハウス電機製造会社などを見学。晩餐会の後、カーネギーインスティチュートで開催された音楽会に出席 【滞米第66日】

「ピーツバーグ商業会議所」徽章(「紀念牌及徽章」 (『渡米実業団誌』巻頭折込)掲載) 『竜門雑誌』 第271号 (1910.12) p.29-32 ○青渊先生米国紀行(続) 随行員 増田明六 十一月五日 金 (曇)午前八時五十分ピッツバーグ市に到着す、車内にて朝餐を終…