「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

ダンカーク

 1909(明治42)年10月5日(火) ダンカークでアメリカン・ロコモティブ社を見学し葡萄園で休憩。バッファローでは個別に専門分野の見学 【滞米第35日】

渋沢栄一 日記 1909(明治42)年 (渋沢子爵家所蔵) 十月五日 晴 冷午前七時半起床、汽車中ニテ支度ヲ整ヒ、八時過朝飧ヲ食ス、九時車ヲ下リテ、ダンキルク市ノ汽鑵車製造所ヲ一覧ス、ヒルトルヒヤ市ニアル、ホードビン製造所ニ比スレハ稍小ナルモ、規模モ…