太平洋上(復路)
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 十二月十七日 (金) 快晴 今暁船は已に東京湾口にあり。天晴れ、気清く、富岳皚々として中天に聳へ、又我等を迎ふるものゝ如し。 (『渋沢栄一伝記資料』第32巻…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 十二月十六日 (木) 曇 午後三時食堂に総会を開く、団長は尚臥床中にて欠席、中野氏より諸般の報告あり、残務整理の件等に付協議す。夜に入り喫煙室に競技会の…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.555-556 ○第三編 第三章 感謝の決議 第四 往復汽船に対する決議 ○上略 乙 地洋丸に関する感謝の決議(原文英語)千九百九年十二月十五日 東洋汽船会社地洋丸船長ダブリュー・ダブリュー・グリーン殿 拝啓、陳者下…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 十二月十五日 (水) 曇 本日総会を開く筈なりしも、船体動揺甚しく、為めに流会となる。 (『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.380掲載) 参考リンク 地洋日記 同[12…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 十二月十四日 (火) 晴 浪高く船動揺せり。午前より午後に至る迄、引続き常議員会を開き残務整理に対する各団員の出金額を定む。此日東京商業会議所より電報を…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 十二月十三日 (月) 晴 荷物を取調べ、チェツキと引合せを為す、午後常議員会を図書室に開き、解団後の団務整理の件を打合す。夜に入り中甲板に船員等の柔道・…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 十二月十二日 (日) 晴 船体動揺尚止まず、渋沢団長微恙、他に食堂に出でざるもの二・三あり。 (『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.379掲載) 参考リンク 地洋日記 …
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 十二月十一日 (土) 晴無事 (『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.379掲載) 参考リンク 地洋日記 同[12月]十一日 - 巌谷小波著『新洋行土産』上巻 p.260〔近代デジタ…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 (十二月十日)往航に反して帰路は茲に一日を失ふことゝなる。 (『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.379掲載) 参考リンク 地洋日記 同[12月]十日 - 巌谷小波著『新洋…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 十二月九日 (木) 晴風波稍激し、船暈を感ずる者あり。 (『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.379掲載) 参考リンク 地洋日記 同[12月]九日 - 巌谷小波著『新洋行土産…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 十二月八日 (水) 晴 今日より船客競技会を行ふ、甲板にて体力を競ふもの、喫煙室にて智嚢を搾るもの等、随意随所に在りて徒然を忘る。折柄天洋丸の航路に近け…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第三節 船中の下 十二月七日 (火) 晴 昨日来暑気を感ず、本日無線電信機修繕成る。ホノルヽ商業会議所及上野総領事より来電あり。 地洋丸渋沢男爵宛 ホノルヽ商業会議所発 安全…
「ホノルヽ商業会議所」徽章(「紀念牌及徽章」 (『渡米実業団誌』巻頭折込)掲載) 『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第二節 ホノルヽ市 十二月六日 (月) 曇 今暁右舷に、ダイヤモンド岬を見つゝ、徐々として…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第一節 船中の上 十二月五日 (日) 晴 左舷遥かに某汽船を見る、然るに二・三日来我船の無線電信機損じて之れと通信する能はず、空しく之を望むのみ。今朝来暖気頗る加はり夏服…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第一節 船中の上 十二月四日 (土) 晴 本日試に団員一同の体量を計る、往航よりは寧ろ増加せる者多し。今之が対照表を掲ぐれば 往航 復航 往航 復航 磅 磅 磅 磅 渋沢男 一、五…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 [2日より・前略] 同上渋沢男爵の返電 桑港商業会議所宛 十二月三日地洋丸 男爵渋沢 貴電拝承、今現に愉快なる航海を為しつゝ在り、御安神を請ふ。貴地滞在中の御厚意を深謝す。 (『渋沢栄一伝記資料』第3…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第一節 船中の上 十二月三日 (金) 晴 乗客一同の競技会を催すこ[と]ゝなり、一行中よりは名取・正岡・加藤の三氏、米国人側よりゲリー、ニックル、ハーリングの三氏、他の日本…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第一節 船中の上 同[12月]二日 (木) 曇 桑港商業会議所より無線電信を以て、左の祝電を寄せ来る。 地洋丸渋沢男爵宛 十二月二日無線電信 桑港商業会議所日米間を聯結する太平洋…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第一節 船中の上 十二月一日 (水) 雨 無事 (『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.377掲載) 参考リンク 地洋日記 十二月一日 - 巌谷小波著『新洋行土産』上巻 p.246-247〔近代デジタ…
『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第一節 船中の上 十一月三十日 (火) 雨 午前八時一同ホテルを辞し地洋丸に搭ず。同九時より船中食堂にて留別朝餐会あり。米国接伴委員一同、及桑港日本人有志者百余名列席す。…