「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

インペリアルバレー

 1909(明治42)年11月22日(月) インペリアル・ヴアレー視察記(高辻奈良造氏報告摘要)

『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.409-412 ○第一編 第八章 回覧日誌 西部の二 第七節 インペリアル・ヴアレー視察記 (高辻奈良造氏報告摘要) [21日より・前略] 此夜は車中に睡り、翌二十二日早朝起床、扉を開けば既に目的地に在り、此地はメキシ…