「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

オグデン

 1909(明治42)年11月17日(水) ソルトレークシティ到着。モルモン・タバナクルでパイプオルガンの演奏、君が代の独唱を聴く。オグデンを通過 【滞米第78日】

『竜門雑誌』 第273号 (1911.02) p.29-44 ○青渊先生米国紀行(続) 随行員 増田明六 十一月十七日 水曜 (晴)午前六時頃カスチラを過ぐ、此辺の山腹にはグード氏の講話せられたる太古の海岸たりし証跡見ゆる筈なりしも、日出前の事とて之を見る能はざりし…