「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

1909-11-15から1日間の記事一覧

 1909(明治42)年11月15日(月) 日本での報道「渡米団一行中の失策は趣味益々津々たり」(実業之日本)

『実業之日本』 第12巻第24号 (1909.11.15) p.43 渡米団一行中の失策は趣味益々津々たり 特別通信員 社友 加藤辰弥 ○上略 水野夫人渋沢男の演説に泣く是は失策話にあらず、渋沢男の演説は、到る処日米両国人の感情に深き印象を留めて居る様である。声は少…

 1909(明治42)年11月15日(月) 日本への発電「デムバー市の歓迎」(竜門雑誌)

『竜門雑誌』 第259号 (1909.12) p.40-49 △デムバー市の歓迎(デムバー十一月十五日発電) 十四日は五千尺の高原を過ぎて初雪を観、其夜デムバーに着し、日本人会の演説会に臨む、十五日は州庁に於て知事シヤフロス氏のレセプシヨンあり、後市役所、消防所…

 1909(明治42)年11月15日(月) コロラド州庁、消防署、公共浴場、学校等を見学。夜はホテルで晩餐会。カリフォルニア分遣隊出発 【滞米第76日】

『竜門雑誌』 第273号 (1911.02) p.29-44 ○青渊先生米国紀行(続) 随行員 増田明六 十一月十五日 月曜 (雪)午前八時半青渊先生にはレセプシヨン委員の来訪を受け、同九時一同と共に相伴ふてコロラド州庁を訪ひ、州知事シヤーフロース氏・州副知事フイツ…