「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年10月31日(日) 日本への発電「海兵団を観る」(竜門雑誌)

竜門雑誌』 第258号 (1909.11) p.43-46

△海兵団を観る(フイラデルフヰヤ三十一日発電)
三十日は市長の好意を以て、別仕立の汽船をデラウエア河に浮べ、先づ上流に遡りて鋸製造所・水道・貯水池等を参観し、更らに下流リーフ岳に於ける海兵団を見舞ひ、午後五時市長のレセプションに臨む、夜は盛大なる晩餐会あり、席上マニユフアクチユア倶楽部会長ホウルタヱル氏司会、上院議員、ペンロス市長、レイバーン州知事、スチユーアート判事、ビルリングトン、ワナメーカー諸氏の演説あり、渋沢団長・神田男等の答辞例の如く、今日午後は一同フエヤモント公園其他市内の見物等をなし、今夜ワシントンに向ふ
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.261掲載)


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