「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年10月29日(金) 日本への発電「費府の歓迎」(竜門雑誌)

竜門雑誌』 第258号 (1909.11) p.43-46

△費府の歓迎(フイラデルフヰヤ十月二十九日発電)
我実業家一行は二十七日夜リーデイングに着せしに、市長・商業会議所会頭を始め、有志の老若男女音楽を奏しつゝ熱心に歓迎し、握手の為め車中に押入る者数百名に及べり、二十八日には先づ精神病院を参観し、再び帰つてリーデイング鉄道会社の工場を見、夫より高等学校の歓迎式に臨み、市長並に神田男の演説あり、次てベスレハムに至り各工場を見、午後六時三十分フイラデルフイヤに到着、渋沢男及び各会長は名誉領事マツクフアダン氏の招待にて晩餐を饗せられ、更に米国政治社会に臨めり
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.261掲載)


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