「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年10月21日(木) カナダ分遣隊、サンタンヌ・ド・ベルビューでマクドナルド大学を見学 【滞米第51日】

渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.264-282

 ○第一編 第六章 回覧日誌 東部の下
     附記 加奈陀分遣隊記事 (田村新吉氏稿)
十月廿一日
午前八時オツタワ市を発し。セントアンス市に向ふ。此地にはマクドナルド大学(私立)あり。校長・教頭の案内にて同校を参観し、男女学生と共に昼餐を喫し、午後茶菓の饗応を受く。
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.233掲載)