「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年10月8日(金) 渡米実業団宛、コーネル大学シュオルマン総長より来電

渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.538-540

 ○第三編 報告
     第二章 電信雑輯
十月八日イサカ市滞在中、当時大学総長会議に参列の為め、ボストンへ出張中なる、コロネル大学総長ヤコブ・シュオルマン博士よりの来電
  「閣下及団員諸君に対し、衷心より敬意を表す、予は親しく諸君を歓迎し能はざるを悲むこと切なり。我大学は閣下等の訪問を長く記憶すべく、此訪問が常に良友且つ隣人たる日米両国民相互の友誼、及尊敬を弥深うせんことを祈る」
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.198掲載)


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