「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年10月4日(月) 日本全国聯合商業会議所総会からの電報

渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.538-540

 ○第三編 報告
     第二章 電信雑輯
十月四日クリーブランド滞在中、当時日本に於て開会中なりし日本全国聯合商業会議所総会の名を以て、太平洋沿岸聯合商業会議所会頭ローマン氏に宛てたる電報
  「日本全国聯合商業会議所総会は、我実業団が貴国に於て受けつつある熱誠なる歓迎に対し、米国民諸君に感謝す」
尚ほ我団に宛て
  「全国商業会議所聯合会は、謹んで各位の労を謝し、且つ成功と健康を祈る」
との来電ありたり。
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.197-198掲載)


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