「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年9月6日(月) 100万ドル列車でシアトルを発つ 【『渋沢栄一伝記資料』第32巻掲載】

是日、栄一等一行、渡米実業団のため特に用意されたる「百万弗列車」にてシアトルを発し、タコーマ、ポートランドヴァンクーヴァー、スポカン其他の諸市を巡回す。

出典:『渋沢栄一伝記資料』 3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代 明治四十二年−昭和六年 / 1部 社会公共事業 / 3章 国際親善 / 1節 外遊 / 1款 渡米実業団 【第32巻 p.99-141】

渋沢栄一を団長とする渡米実業団は、1909(明治42)年9月6日月曜日の朝、シアトルでの5日間の滞在を終えて特別列車でタコマに向かいました。
一行はタコマで3日、ポートランドでは1日半、バンクーバーで半日、スポーケンでは3日間滞在しています。

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