「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年8月9日(月) 東京商業会議所主催送別会、日本銀行総裁による送別の宴

竜門雑誌』 第255号 (1909.08) p.44-47

    ○送別会彙報
 青渊先生が八月四日以後各処の送別会に臨まれたる概要は左の如し
[中略]
○東京商業会議所の別宴  東京商業会議所会員諸君は、青渊先生一行の為め八月九日亀清楼に於て鄭重なる祖道の宴を開かれたり
○松尾男爵の送別  日本銀行総裁松尾男爵は、青渊先生の為めに、八月九日特に北新堀の日本銀行舎宅に於て鄭重なる送別の宴を催さる
[後略]
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.51掲載)