「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

1909-12-01から1日間の記事一覧

1909(明治42)年12月1日(水) 日本での報道「失策も如斯なれば却て愛嬌あり」(実業之日本)

『実業之日本』 第12巻第25号 (1909.12.01) p.27 失策も如斯なれば却て愛嬌あり 特別通信員 社友 加藤辰弥 『勘太郎が食ひたい』米国にカンタロープとて、瓜の一種で球形の非常に味のよい果実がある。渋沢男も夫人も是が大の好物で、先づ第一に此果実を命…

 1909(明治42)年12月1日(水) 渋沢栄一、桂総理大臣と小村外務大臣宛に電報「本日桑港より乗船、帰朝の途に上ぼらんとす」

『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.618-622 ○第三編 第九章 雑件 第五節 帝国政府より米国政府へ謝意申入れの件 十二月一日、一行が将に地洋丸に乗組まんとするに際し、渋沢男は桂総理大臣・小村外務大臣に宛て左の電報を発したり 我実業団は本日桑…

 1909(明治42)年12月1日(水) 無事 【航海第2日】

『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.443-458 ○第一編 第九章 帰航日誌 第一節 船中の上 十二月一日 (水) 雨 無事 (『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.377掲載) 参考リンク 地洋日記 十二月一日 - 巌谷小波著『新洋行土産』上巻 p.246-247〔近代デジタ…