「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

1909-10-23から1日間の記事一覧

 1909(明治42)年10月23日(土) 日本での報道「渡米実業団の紐育歓迎」(東京経済雑誌)

『東京経済雑誌』 第60巻第1513号 (1909.10.23) p.778 渡米実業団の紐育歓迎 我渡米実業団は、十月七日我国に初めて使節を送りたるフイリモーア大統領の生地たるバツフアローより、ナイヤガラ瀑布見物に出掛け、一寸加奈陀領に立寄り、夕刻帰りて共進会発…

 1909(明治42)年10月23日(土) 日本への発電「ペルリ紀念祭」(竜門雑誌)

『竜門雑誌』 第258号 (1909.11) p.43-46 △ペルリ紀念祭(ボストン十月二十三日発電) 我渡米実業家一行は二十二日朝ニユーヘブンに到着し、各工場を歴訪したる後、エール大学に赴く、大学に於て総長ハツドレー氏一行歓迎の辞を述べ、大学創立二百年祭当日…

 1909(明治42)年10月23日(土) カナダ分遣隊、モントリオール到着。マギル大学、交通機関などを見学 【滞米第53日】

『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.264-282 ○第一編 第六章 回覧日誌 東部の下 附記 加奈陀分遣隊記事 (田村新吉氏稿) 十月廿三日午前九時、一行はモントリオールに着、マギール大学・水道・製粉会社、及大船巨舶の出入自在なるセント・ローレンス…

 1909(明治42)年10月23日(土) ボストン到着。フォアリバー造船所、ウォルサム時計会社、ハーバード大学などを見学。晩餐会ではモースらによる歓迎の辞 【滞米第53日】

『竜門雑誌』 第270号 (1910.11) p.51-65 ○青渊先生米国紀行(続) 随行員 増田明六 [10月]廿三日 土曜日 (曇)午前六時半ボストン市に向て発車、同八時到着、朝食の後一行は二隊に分れ、甲はフオーアリバー造船処参観、乙はウオルサム時計会社参観なり青…