「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

1909-10-19から1日間の記事一覧

 1909(明治42)年10月19日(火) カナダ分遣隊、モントリオールを経てオタワ着。カナダ総理大臣ローリエ卿、午餐会を開催して歓迎 【滞米第49日】

『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.264-282 ○第一編 第六章 回覧日誌 東部の下 附記 加奈陀分遣隊記事 (田村新吉氏稿) 明治四十二年十月十八日南博士・原博士・渡瀬学士・田村の四氏は、加奈陀地方農商工業視察の為め、分遣隊として紐育を発し、十…

 1909(明治42)年10月19日(火) 渋沢団長よりサンフランシスコ商業会議所会頭宛に電報

『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.540-542 ○第三編 報告 第二章 電信雑輯 十月十九日紐育滞在中、桑港市が震災後に於ける復興を祝せんが為めに催したる、ポルトラ(最初に加州を開拓したる人)祭典を行ひたるにより、団長渋沢男爵の名を以て、同日…

 1909(明治42)年10月19日(火) 自由行動。渋沢栄一は絹織物工場視察のためホールヨークに赴く 【滞米第49日】

『竜門雑誌』 第270号 (1910.11) p.44-51 ○青渊先生米国紀行(続) 随行員 増田明六 十月十九日 火曜日 (晴)午前七時青渊先生には、日比谷・坂口・堀越・中野・西村・紫藤・町田・上遠野の諸氏と共に、ホルヨークに於ける絹糸協会々頭スキンナー氏経営の…