『竜門雑誌』 第258号 (1909.11) p.46-47
△セントルイ市の歓迎(セントルイ十一月十一日発電)
十日聖路易に着、コンマース・ナシヨナル銀行及び有名なるシムモンス金物商会を参観、取引所にて接見会あり、午後は米国第一のブリウイング会社醸造所を見物し、夜は聖路易倶楽部に盛大なる晩餐会あり、席上帝国名誉領事にて商業組合会頭なるスミス氏を始め、前知事にして前の博覧会会頭にして前市長なるウヱルスの二氏は、何れも我旭日章を有せるが、頗る好意的演説をなし、特に前二氏の好意に対しては一行の深く感謝せる所なり、次に市長タレイスマン氏・製造業組合会頭ビータース氏等の演説あり、渋沢団長・神田男の答辞例の如く、十一日は織物・靴等の大工場を始め、花園印刷所等を観、印刷会社長レウイス氏の午餐会に招かれ、夫より大学・公園等を巡覧し、夜は当市第一の劇場オリピツク座を観覧、夜半直ちにカンサス・シチーに向へり(十一月十五日締切)
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.320掲載)
参考リンク
- 都市詳細 セントルイス - 渡米実業団
〔渋沢栄一記念財団 渋沢栄一〕
http://www.shibusawa.or.jp/eiichi/1909/city/c44_stlouis.html