『竜門雑誌』 第258号 (1909.11) p.46-47
△特に熱誠なる歓迎(インデイヤナポリス十一月九日発電)
我実業家は八日ルークウード陶器製造所を始め、各種工場・公立大学及び動物園等を参観し、夫れより商業会議所の歓迎式に臨み、席上、陸軍大佐ヴアイエン氏の歓迎の辞、渋沢団長・神田男爵の答辞あり、旅館にて午餐の饗応を受けたる後、私立育児院の少年音楽隊を先頭として、少年隊に護衛されつゝ市役所に赴き、ガルヴインの市長のレセプシヨンに臨み、警察署・消防隊の演習を参観し、夜はコロンビア劇場を見物し、其夜直ちに出発当地に来れり、シンシンナチーは現大統領タフト氏の郷里にして、特に一行の歓迎に熱心なりしことを認めたり
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.320掲載)