「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年9月17日(金)(?) 渋沢栄一からジェームズ・ヒルに宛て誕生祝いの電報 【滞米第17日】

渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.538-540

 ○第三編 報告
     第二章 電信雑輯
九月二十九日 [17日?] 旅行中特別列車よりゼームス・ゼー・ヒル氏に宛てたる祝電
  「予等日本実業団は、貴下の管理せらるゝ大鉄道の賓客として旅行し得るを非常なる幸福とす、本日偶々貴下の誕辰に当り、一行は満腔の祝意を表し、鶴寿千秋を祈る。」
九月二十九日 [17日?]
             日本実業団長 男爵 渋沢栄一
   聖ポール、ゼームス・ゼー・ヒル殿
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.197掲載)


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