「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年7月31日(土) 渋沢栄一、同族会を開催。留守中要務について話し合う

渋沢栄一 日記 1909(明治42)年 (渋沢子爵家所蔵)

七月三十一日 晴 大暑
○上略 二時兜町事務所ニ抵リ、同族会ヲ開キ ○中略 米国行ニ関スル件及留守中ノ要務ヲ談ス、午後六時日本橋倶楽部ニ抵リ、留別ノ為メ親戚ヲ会シ晩飧ヲ共ニス、食卓上一場ノ留別演説ヲ為ス、食事畢テ活動写真アリ、夜十一時散会帰宿ス
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.5-6掲載)