「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1910(明治43)年2月25日(金) 「渡米実業団の贈呈品」(『竜門雑誌』掲載)

竜門雑誌』 第261号 (1910.02.25発行) p.37

    ○渡米実業団の贈呈品
昨秋我実業団渡米の際、米国官民より受けたる歓迎の好意に報ひんが為め、今回同国商業会議所及実業倶楽部等に対し、青渊先生に依りて起草且書せられたる左の感謝文に団員一同署名したるものを幅二尺長三尺なる西陣織の額面に浮かし、其周囲には爛熳たる桜花を表したるもの約三百を贈ることに決し、既に京都の高島屋に注文したる由なり
  ○感謝文後掲ニツキ略ス。
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.453掲載)