「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

 1909(明治42)年7月5日(月) 団員の人選(正賓15名)について協議、渋沢栄一を含む5名確定

時事新報』 第9257号 (1909.07.07)

 実業家渡米期
     八月十九日横浜出帆
渡米実業家中の正賓十五名の人選に関し、五日午後一時より東京商業会議所に於て渋沢男・中野・大橋・日比谷(東京)土居・中橋(大阪)西村(京都)岡田(横浜)並に萩原通商局長等の諸氏会合し、種々協議を重ねたる結果、東京にて渋沢男(夫人同伴)・中野会頭・日比谷副会頭と、大阪の土居会頭・中橋商船社長と都合五名は確定 [後略]
(『渋沢栄一伝記資料』第32巻p.43掲載)