「渡米実業団」日録

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 今から約100年前の1909(明治42)年、東京・大阪など6大都市の商業会議所を中心とした民間人51名が3ヶ月間にわたりアメリカ合衆国の主要都市を訪問し、民間の立場から、日本とアメリカの経済界を繋ぐパイプづくりに大きく貢献しました。
 この日録では「渡米実業団」(Honorary Commercial Commissioners of Japan to the United States of America)と呼ばれた日本初の大型ビジネスミッションの日々の出来事を、『渋沢栄一伝記資料』に再録された資料等で追いながら、過去に遡る形で掲載しています。

1909-06-08から1日間の記事一覧

 1909(明治42)年6月8日(火) 在シアトル領事より来電「米国籍船ミネソタでの来訪を期待」

『渡米実業団誌』 (巌谷季雄, 1910.10) p.14-72 [前略] 六月八日、田中領事の電報は、米国側に於ては我実業家の一行が、成るべく米国々旗の下に太平洋を横断するを望み、即ち八月十九日横浜出帆、九月二日シヤトル着の汽船ミネソタ号に搭乗せんことを希望…